5カ年の平均生活費(月額・円)県庁所在地別ランキング【1位~10位】 (週刊朝日2020年2月14日号より)
5カ年の平均生活費(月額・円)県庁所在地別ランキング【1位~10位】 (週刊朝日2020年2月14日号より)
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5カ年の平均生活費(月額・円)県庁所在地別ランキング【11位~30位】 (週刊朝日2020年2月14日号より)
5カ年の平均生活費(月額・円)県庁所在地別ランキング【11位~30位】 (週刊朝日2020年2月14日号より)
5カ年の平均生活費(月額・円)県庁所在地別ランキング【31位~47位】 (週刊朝日2020年2月14日号より)
5カ年の平均生活費(月額・円)県庁所在地別ランキング【31位~47位】 (週刊朝日2020年2月14日号より)
標準生計費 (週刊朝日2020年2月14日号より)
標準生計費 (週刊朝日2020年2月14日号より)

 都会から移り住むにはどこがいいか。憧れる田舎ランキングで北海道や長野はいつも上位だが、誰もが農漁村で自給自足の生活をできるわけではない。東京のように便利でありながら自然にも恵まれ、生活費が安いところがいい。県庁所在地別の生活費ランキングを一挙公開する。

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 県庁所在地は基本的な社会インフラなどの都市機能が充実し、少し郊外に出ると緑あふれるところが多い。事務系を含め仕事の選択肢もいろいろある。一方で、住居関係費や食料費のほか、交際費や教養娯楽費といった雑費などの生活費が総じて安い。

 産労総合研究所の「賃金事情」によると、県庁所在地の1人世帯での毎月の平均的な生活費(標準生計費)は、那覇市が最安で12万4千円だった。次に鳥取市の12万4千円、福井市の12万8千円、松山市の13万1千円、宮崎市の13万5千円などと続く。全国平均は15万4千円、最高が東京都区部で20万3千円だ。

 東京でIT関連に従事していた30代の男性は松山市に移り住んでウェブ制作などを手掛け、地元自治体の移住サイトのインタビューでこう話している。

「松山で妻と知り合って結婚し、子供ができました。松山のいいところは、都市部の近くに自然があり、生活に必要なものはだいたいそろいます。住みやすく、時間もゆったりしていて、人が温かいです」

 松山市の人口は約51万人で減少傾向。標準生計費が4番目に安い。松山市の移住サイトは、街がコンパクトで利便性が抜群、通勤通学時間が短く余暇時間が長い、住居費や物価が安い、医療施設が充実、瀬戸内海の自然が育む食材が豊富、温暖で災害が少ない、人が温かい、自然に恵まれた子育て環境、などと魅力をアピールする。市役所の移住業務担当者はこう話す。

「街がフラットで機能が凝縮されてコンパクト、自転車でも移動できます。住宅物件も多く、いろいろ選ぶことができます。仕事は道後温泉に代表されるような観光業、サービス業のほか、香川県高松市とともに企業の四国支社もあります。瀬戸内海に台風が入ってくることがまれで、災害や降雪も少ないです」

 標準生計費の内訳を見ると、松山市は全国平均に比べて、食料費や住居関係費がそれぞれ3千円前後も安く、交通・通信や教養娯楽費などの雑費でも7500円ほど低い水準にある。

 標準生計費の安い順で、首位の那覇市と2位の鳥取市はほぼ同水準。全国平均に比べ、那覇市は住居関係費が6千円近く高いが、食料費は約4千円、雑費が約1万4千円それぞれ安いのが魅力。同じく鳥取市は全般的に安く、食料費が約1400円、住居関係費で約6300円、雑費は約1万3千円も安い。

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