また、ドラッグストアコスメは百貨店コスメよりも価格帯が低いため、美容液や美白クリーム、アンチエイジング用品といったスペシャルケア用化粧品を気軽に試しやすいのも魅力だ。
「店頭で気になる美容液を見つけたら、どんどん試してみてください。新商品も続々と出ますから、コスメの棚を定期的にチェックするのもおすすめです」
安い上に、量もたっぷり入っているドラッグストアコスメは、配偶者や家族みんなで使うこともできる。
「高価な化粧品を夫に勝手に使われたら怒るでしょうが、ドラッグストアコスメなら心配無用。シンプルなものが多いので、男性も使いやすいはず。また、年を重ねるほど、男女を問わず、肌に不足しがちな水分と油分を補う必要もあります」
ところで、ドラッグストアで大きな売り場面積を占めるコスメは、店側にとってどのような位置づけなのだろうか? 経済評論家の加谷珪一さんに話を聞いた。
「マツモトキヨシのコスメの売上高比率は全体の41%、ココカラファインは同じく30%で、いずれも上昇傾向にあります。ドラッグストアは女性客に支えられている面が大きく、コスメを重要な商材ととらえていることは間違いありません」
給与水準の下落とともに、消費者の購買力が低下していることも、ドラッグストアコスメ支持につながっていると加谷さんは指摘する。
「消費者の購買力が低下した分、コスパを重視するようになっています。メーカー側も高いコスメの購買層が減る中で、ドラッグストアを意識した商品に力を入れるようになっています」
今回、岡部さんに2千円以下で買える、おすすめのドラッグストアコスメを厳選してもらった。店頭にたくさんあってどれがいいか迷う人は、これらから試してみて、「自分だけの一本」を見つけてみては。(ライター・吉川明子)
<岡部さん厳選! 実力派ドラッグストアコスメ>
(※価格は税込み、編集部調べ)
■化粧水
ナチュリエ ハトムギ化粧水 スキンコンディショナー(イミュ)
「天然保湿成分ハトムギエキスに加え、肌荒れを防ぐグリチルリチン酸2Kが配合されています。量が多いのでじゃぶじゃぶ使える化粧品の代表格!」
500ml 570円
■化粧水
肌ラボ 極潤ヒアルロン液(ロート製薬)
「当初からドラッグストアに照準を合わせて開発されたもの。特徴の異なる3種類のヒアルロン酸をしっかり入れることでうるおいに特化したロングセラー」
170ml 698円