漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「G線上のあなたと私」(TBS系 火曜22:00~・12月17日、最終回)をウォッチした。
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「大人のバイオリン教室」で出会った年齢も立場もバラバラな3人の男女が織りなす恋と友情。
寿退社目前に結婚も仕事も失った也映子(やえこ=波瑠)と、8歳年下の理人(りひと=中川大志)が、楽譜の音符をたどるように一音ずつゆっくりと恋を紡(つむ)いでいく。
ちなみに5話で也映子が婚活話を始めた瞬間、画面にニュース速報「嵐の二宮和也さんが一般女性との結婚発表」の文字が。
なんちゅータイミングだよと思えば、9話で也映子が理人に「もしかして私のこと好き?」と、非常に重要な問いかけをした瞬間、カーカーカーとのんきなカラスの鳴き声3回。
え? 前衛的な演出ですね?と思えば、ただ我が家の窓の外でカラスが鳴いただけという、個人的に神シンクロなドラマなのだ。
非モテで空回りばかりする女と、19年間無菌状態の童貞男を、美男美女が演じるあり得なさというのは、恋愛ドラマの王道あるあるなわけだけど。
このドラマでめっちゃリアルなのはバイオリントリオのあと一人、恋する二人を見守る主婦の幸恵(ゆきえ=松下由樹)の存在だ。もうね、松下由樹の肉付きがいい。