タイガーが練習場に入ってきたときのどよめきは、やっぱり一番でしたね。やっぱりタイガーを見たいっていう思いが伝わった「おーーーっ」でしたね。練習場にスーッと入ってきたときに、もちろんほかの3人にも拍手は起こったんですけど、タイガーのときは地響きが少しありましたよ。そりゃそうですよね、13年ぶりに日本で「生タイガー」のプレーを見られるわけですから。
さて、国内男子ツアーの「日本オープン」(10月17~20日、福岡・古賀GC)です。塩見好輝(29)が後続に4打差をつけてトップでサンデーバックナインに入ったんですけど、14番でダブルボギー、15番でトリプルボギーと崩れて、ツアー初優勝はなりませんでした。
ああいう崩れ方ってのは彼のゴルフ人生でも経験がないと思うんですよ。日本オープンという大きなタイトルが目の前にきてる、しかも初優勝。相当なプレッシャーがあったんだと思います。でも「これが日本オープンの厳しさだ」なんて思わない方がいいですね。勝つために欠けてるものがあったんだと思いますし、そこが何なのかを一回考えて、理解できればいいんじゃないかと思います。まだまだチャンスありますから。
※週刊朝日 2019年11月8日号
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