「その時、違反なら持って行かない方がいいのではないかと言ったのですが、『うちの秘書は代議士の召使いのようなもんだ。言うことは絶対で逆らえない。違反だろうが、捕まろうが、言うこと聞くしかない』と言われました。確かにその通りの事務所でした」
他の自民党議員事務所で男性がインターンをしていた時の雰囲気は違ったという。
「議員に秘書がいろいろ相談、アドバイスしたりしていた。それが普通だと思っていた。けど、菅原氏は地元事務所や議員会館で秘書に『おい、どうなっているんだ』と一方的に怒鳴るばかり。秘書は一方的に指示されたことをやるのが仕事でした。まさに召使いでしたね」(同前)
菅原氏ことを“暴君”と呼び、秘書は“ポチ”と言っていた後援者もいたそうだ。
「機嫌が悪いと、菅原氏は秘書を叩いたり、小突いたりしていたのを何度も見ました。私も街頭演説の場所取りで、段取りが悪いと激怒され、車の中で雑誌や新聞で頭をはたかれました。とても国会議員とは思えないですよ。だから、秘書の入れ替わりも激しい。私は嫌気がさして1年もしないうちにやめました」(同前)
菅原氏の辞任は身から出た錆だったのかもしれない。(今西憲之)
※週刊朝日オンライン限定記事