「引退」の2文字をどう考えるかなんて人それぞれである。1軍で戦えなくなった時点でユニホームを脱ぐ選手もいれば、単純に野球を続けたいという思いでプレーする選手もいる。「美学」というものは、誰かが定めたわけではない。日本のプロ野球でなくたって、独立リーグや海外プロ野球だってある。「日本プロ野球」「メジャーリーグ」だけがプロではないわけだから。これだけ実績を残してきた選手が、純粋に野球を続けたいという一心でいるなら、それはとことん突き詰めてもらっていい。いずれにせよ、どこからもオファーがなければ、その時は辞めなければならない。
毎年、10月、11月になると、いろいろなことを考えさせられるよね。
※週刊朝日 2019年10月25日号