No.1記録を築けた背景には、184センチの長身から投げおろす速球と、勝利にこだわる闘争心があった。
最後までプロ野球のことが気になって仕方がない様子だったと江本氏は語る。
「月に1回くらい電話がかかってきて、今の球界の、特に巨人のことを最後まで聞かれた。ここしばらく低迷していたし、原(辰徳)さんとも親しいから、巨人が優勝してほっとしたんじゃないかな」
球界関係者はもちろん芸能界を含め、交友関係は広かった。
ビートたけしやお笑いタレントのブルゾンちえみら、様々な人が追悼コメントを寄せた。
「話しかけやすく、なんでも話を聞いてくれる人。石原裕次郎さんや美空ひばりさんら大スターともつきあいがあった」(江本氏)
「カネやん」の愛称でも親しまれた金田さん。空前絶後の記録とともに、多くの人の記憶にこれからも残る。(本誌・田中将介)
※週刊朝日 2019年10月25日号