国連気候行動サミット会場の小泉進次郎環境相=ニューヨーク (c)朝日新聞社
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 9月22日、ところは花のニューヨーク。国連気候行動サミットで、小泉進次郎環境相が英語で語った発言が波紋を呼んだ。

「気候変動のような大きな規模の問題に取り組むことは、楽しく、クールで、セクシーに違いない」

 アメリカ政治が専門の早稲田大学の中林美恵子教授はこう語る。

「セクシーという言葉は『ちょい悪』な感じを含んでいますが、アメリカでは学会やシンポジウムでさえ、時おり使われています。おカタい局面で、あえてセクシーという言葉を発することで場をなごませ、あるいはドキッとさせて注目を集めるんです」

 そもそも、このセクシー発言。進次郎氏のそばにいた国連気候変動枠組み条約前事務局長の女性の発言を引用してのもの。

「彼女はセクシーという言葉を非常に深い意味を持って使おうとしていたわけです。それを借りてきたわけですから、彼女の深い意味をもお借りした、ということ。そのへんを大臣が十分理解していたのかどうかはわかりません」

 進次郎氏はコロンビア大学に留学したことがあるそうだが……。

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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