東急スポーツオアシスの竹尾賢二氏(左)、管理栄養士の佐々木由樹氏
東急スポーツオアシスの竹尾賢二氏(左)、管理栄養士の佐々木由樹氏
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匿名の5人組が励まし合うアプリ「みんチャレ」
匿名の5人組が励まし合うアプリ「みんチャレ」

 血糖値が上がると怖いのは、糖尿病だ。患者と予備軍合わせて2千万人いるとされ、今や国民病と言われる。予防には食事と運動の管理が効果的とされるが、自覚症状が乏しい中、節制を続けるのは大変だ。そこで、便利で使える無料のスマホアプリを3つ紹介したい。

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 ここで言う糖尿病は、中高年に多い、インスリンが出にくくなったり、効きにくくなったりする2型糖尿病を指す。また合併症を併発していない、重度ではない患者さんや予備軍の方たちを念頭に置いている。

 インスリンはすい臓から出るホルモンの一種で、血糖値を一定の範囲に収める。このインスリンの働きが悪くなり、血糖値が高い状態が続くのが2型糖尿病だ。

 高血糖状態だけでは自覚症状はほとんどない。

 だが何年もその状態が続くと血管が傷つき、将来的には心臓病、腎不全、失明などの合併症につながることもある、怖い病気なのだ。自覚症状があまりない中で、食事や運動の管理が必要というところが、この病気の厄介なところだ。

 ごはんや麺類などに多く含まれる糖質は、血糖値を上げる元となる。それゆえ糖尿病の予防や治療では糖質摂取の制限が求められる。だが、管理栄養士で『血糖値は3日で下がる!』の著者・佐々木由樹氏は、「では糖質を全くとらなくていいかと言うと、そうではありません」と話す。佐々木氏は後で紹介するアプリ、カロリーママ開発者の一人でもある。

 糖質を多く含む食物の代表格である主食は、食物繊維を多く含むものも多い。食物繊維はゆっくり消化されることで、血糖値の上昇を穏やかにする効果がある。「糖質と同時に食物繊維の摂取が減りすぎてしまわないよう、私たちは3食のうち主食を1回抜く程度の糖質管理をお勧めしています」と佐々木氏は話す。

 多すぎず少なすぎず、適切な糖質量コントロールが求められるわけだが、そこで登場するのが最初のアプリ、カロリーママだ。

 アプリをスマホにインストールし、「1食ロカボコース」を選んで年齢、身長、体重などを登録すると、1日の糖質摂取量の目安が示される。

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