広島の長野久義選手(C)朝日新聞社
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 東京ドームで広島の長野久義外野手にヤジを浴びせ続けた男性客の動画が拡散され、大きな反響を呼んでいる。男性客に対し、広島ファンだけでなく古巣の巨人ファンからも球場への「出入り禁止」を求める声が上がる事態になっている。

【ファンが選んだ平成で最もカッコいいバッティングフォームはこの選手!】

 騒動は8月29日の巨人―広島戦(東京ドーム)の試合前に起きた。

 動画を見ると、バックネット裏にいた男性客が「こいつが勝手に来たんだから」と長野を指さす場面から始まる。

 近くにいた別の男性客が「選手に迷惑かかってるだろ、てめえのせいで今日打てなかったらどうするんだよ」と語気を荒らげると、長野選手は左手を出してなだめた。

 だが、男性客に反省の様子はない。

「いや、どうせ打てないでしょ。2割だから」「みんな拡散しろ拡散しろ。長野、2割だってよ」「悔しかったら打ってみろよ。打てねえんだろ、おまえもう」

 ヤジを浴びせ続けた。

 球場係員が「ちょっと抑えてください」と注意し、広瀬純1軍外野守備・走塁コーチも「小さいお子さんもいます。大人だと思いますので、分かっているんだったら」と呼びかけた。

 だが、男性客はなおも「いや、選手から言ってきたんで」「2割しか打てない」などと言い返した。

 広瀬コーチは「2割でも選手は一生懸命やっているんです。一番悔しいのは選手なんです。それをわかってください」と訴えた。

 別の動画では、長野選手がバックネット際でヤジを飛ばした前出の男性客と向かい合っている。

 男性客が「認識してんだ? 認識してんだ? どうしようもないね」などと言うと、長野選手が「そうよ。どうしようもないよ」と反応。

 男性客は「いや、あなたのこと言ってないから。2割バッターいっぱいいるから」とはぐらかしたが、長野選手が「規定で(打率2割は)おれしかいないよ」と返した。

 男性客は「あ、そうなの? ほーん、そりゃ大変だ」と小ばかにしたような態度を取ると、長野選手は「大変、大変」

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