中森さんの見立てはこうだ。

「テレビに依存する時代でない今、テレビに出なくなったとしてもライブとインターネットによって一定の売り上げやファンの数は保たれるのではないでしょうか」

 そこには、AKBが一度落ちるところまで落ちてみることも必要なのでは、ともいう。

「NGTは結局うまく問題を解決することができず、山口さんが抜けてしまうという最悪の形になってしまった。そこへ指原さんも卒業し、『AKBINGO!』も終わる。それで『紅白』まで駄目だったら、世間的にはもうAKBは駄目だという空気になるかもしれません。しかし、そうやって駄目になるところまで駄目になったほうが、再生してくる可能性は高いんじゃないかと思うんです」

 やはりAKBは終わらない、と中森さんは思っている。

「秋元康氏は、よく時代は振り子だと言っています。ある方向へ振り切れると、今度は逆方向へと触れる。いつまでも乃木坂や欅坂、坂道シリーズの時代ではないのかも……。また別のグループが出てくる可能性もある。ジャンプするにはしゃがまなければなりません。むしろAKBは落ちるところまで落ちきって、また時代の振り子が逆方向へと振れるとき、全く新しいAKBグループとして大きなジャンプをしてほしいですね」

(本誌・太田サトル)

※週刊朝日オンライン限定記事