山田:「TWO WEEKS」(フジテレビ系)の三浦春馬が今までとは違うかたちでがんばっているのに注目。エンディングテーマも歌っています。
カトリーヌ:「あなたの番です─反撃編─」(日本テレビ系)では、田中圭が歌っていますよ。
山田:イケメンでも多角経営しているということ(笑)。ただのイケメンじゃ今は持たないということでしょうか。
カトリーヌ:これまでと違う女性像といえば、視聴者におなじみの池井戸(潤)作品が原作の「ノーサイド・ゲーム」(TBS系)の松たか子がいい!
山田:いいよね。夫に対して「ため息つくんだったら、息しないでくれる?」って言う。日曜劇場に出てくる奥さんって、これまでは“(夫を)支える系”ばかりだったから。
カトリーヌ:夫役の大泉洋が打たれ強いキャラだから笑って見ていられる。
──インターネットの見逃し配信が定着したり、SNSでの“実況”が盛り上がるなど視聴者のドラマの見方も変わってきた。
山田:以前は視聴者に支持されているかを測る方法は視聴率だけでしたが、今は、リアルタイムで視聴しなくても、インターネットの見逃し配信で見ることができる時代。ドラマを評価するのにいろんな指標がある。例えば、どれだけツイッターでつぶやかれたかなどで測る「視聴熱」。実況の盛り上がりは数字(視聴率)とイコールではないけれど、ドラマの過熱具合がわかります。
カトリーヌ:連続殺人事件の謎に挑む「あなたの番です─反撃編─」は、SNSで実況して犯人を推理して、楽しむという見方。絶対に最終回でひっくりかえされるんだろうけど。どんだけ「まじかよー」って言わせたいがためにためてるんだか(笑)。
山田:秋元康さんの企画・原案だから仕掛けがスゴイ。
カトリーヌ:それに、必ず出演者のウリをドラマに盛り込んでくる。例えば、田中圭ならば筋トレ、横浜流星は出てきた瞬間に空手をします。ストーリーで魅せるだけでなく、役者の背景までも持ち込んで視聴者をドラマに引き込む。役者をしゃぶりつくすよね。