菘 お刺身五種盛り/旬の味が楽しめる五種盛りは、彩りも美しい一品。内容は、その日の仕入れによって変わる。この日は、勝浦のカツオ、宮城の太刀魚、島根のマハタ、兵庫のケンサキイカ、山口のハモの5種。太刀魚やマハタなどの白身魚は、塩スダチでいただくと甘みが引き立ち絶品。また、たまり醤油に昆布、鰹節を漬け込んだ店特製の土佐醤油は、カツオと相性抜群。ハモは、青梅を漬け込んだ醤油でいただくなど、調味料にも繊細な気配りが。お刺身五種盛り2700円。税別/東京都武蔵野市吉祥寺南町2-25-10(営)11:30~14:00L.O. 17:30~21:00L.O.(休)月 (撮影/写真部・小山幸佑)
菘 お刺身五種盛り/旬の味が楽しめる五種盛りは、彩りも美しい一品。内容は、その日の仕入れによって変わる。この日は、勝浦のカツオ、宮城の太刀魚、島根のマハタ、兵庫のケンサキイカ、山口のハモの5種。太刀魚やマハタなどの白身魚は、塩スダチでいただくと甘みが引き立ち絶品。また、たまり醤油に昆布、鰹節を漬け込んだ店特製の土佐醤油は、カツオと相性抜群。ハモは、青梅を漬け込んだ醤油でいただくなど、調味料にも繊細な気配りが。お刺身五種盛り2700円。税別/東京都武蔵野市吉祥寺南町2-25-10(営)11:30~14:00L.O. 17:30~21:00L.O.(休)月 (撮影/写真部・小山幸佑)
この記事の写真をすべて見る

 14日の「出没!アド街ック天国」(テレビ東京系)の特集は東京・吉祥寺にある「井の頭公園」。週刊朝日の人気連載だった「人生の晩餐」では、吉祥寺の名店として中村梅雀さんの行きつけの和食店が紹介されていた。(「AERA dot.」2019年8月5日配信の記事を再編集したものです。本文中の情報は配信当時)。

*  *  *

 著名人がその人生において最も記憶に残る食を紹介する連載「人生の晩餐」。今回は、俳優・中村梅雀さんの「菘(すずな)」の「お刺身五種盛り」だ。

*  *  *

 役者をやっていて一番の楽しみは、「今日の夜、何を食べよう!?」ということです。「おいしいもの」は、僕にとって最高のご褒美なんですね。地方公演を終えたときなどは、東京駅から馴染みのレストランに直行することも。グルメが高じて、昨年、ソムリエ・ドヌールに推薦され、就任してしまいました(笑)。

 3年前、近所にできた菘さんも大好きなお店のひとつで、家族でよく行っています。本格的な日本料理店ですが、肩の凝らない雰囲気が素敵で、4歳の娘と一緒でも気兼ねなく利用できる。有り難いですね。料理もしっかりしていて、中でもお刺身の五種盛りは、旬の味が楽しめる一皿。店主の山崎さんは、仕入れのルートをたくさん持っていて、「今日は、こっちがおいしい」とこだわっているだけあり、魚は鮮度が高く、身がしまっています。これがまた黒龍(日本酒)とよく合うんです。将来、娘とお酒を飲むのが本当に楽しみです。娘が20歳のとき、僕は80歳(笑)。それまでは健康でいないといけないですね。

(取材・文/佐藤裕美)

「菘」東京都武蔵野市吉祥寺南町2‐25‐10/営業時間:11:30~14:00L.O. 17:30~21:00L.O./定休日:月

週刊朝日  2019年8月9日号