
大リーグ・エンゼルスの大谷翔平が、「打者」としての評価を高めている。
昨年10月の右ひじ靱帯(じんたい)再建手術の影響で、今季は打者に専念して53試合に出場し、打率3割3厘、14本塁打(7月10日現在)。周囲を驚かせたのはその対応力だ。今季は右ひじのリハビリでオープン戦の出場はなし。マイナーリーグでも実戦出場せず、5月7日に「ぶっつけ本番」でメジャー復帰した。「いくらなんでも無謀では」という声もささやかれたが、そんな心配の声を吹き飛ばしている。
大谷の番記者が明かす。
「普通の打者ならアジャストするのに時間がかかる。大谷はモノが違います。米国の記者からは『野手に専念したほうがいい』という声をよく耳にします」
160キロ超の直球と切れ味鋭い変化球。大谷は投手としても魅力があるが、専門家の評価は分かれる。昨年は投手として10試合に登板し、4勝2敗、防御率3.31。実は、こんな声も多い。