特製出汁の材料。写真上から時計回りに、かつおぶし(30グラム)、昆布(刻む。10グラム)、緑茶(5グラム)、煮干し(10グラム)。これらをミキサーにかけて粉にしたものをお湯に溶いて飲む
特製出汁の材料。写真上から時計回りに、かつおぶし(30グラム)、昆布(刻む。10グラム)、緑茶(5グラム)、煮干し(10グラム)。これらをミキサーにかけて粉にしたものをお湯に溶いて飲む
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特製出汁にプラスしたい生薬。目的に合わせて選ぼう
特製出汁にプラスしたい生薬。目的に合わせて選ぼう

 太るとわかっていても、つい手がでるケーキや菓子パン、ポテトチップスやマヨネーズなど。だが、その味覚を変えれば、食生活を改善でき、ダイエットに結びつくという。味覚を変えるには、あるものを意識的に摂るだけ。無理なく続けられる画期的なダイエット法を紹介しよう。

「ママ、でかいよ」

 福岡県在住の主婦ジュンさん(42)は、中学生の娘から言われたこのひと言でダイエットを決意した。体重は出産を機に増え続け、身長163センチに対し76キロに。妊娠前と比べて25キロも増加していた。

 1年半ほど前から医師の指導のもと、いくつかのダイエットを実践した結果、10キロほど減量できた。なかでも最も効果があったと感じているのが「出汁ダイエット」だった。

 医師が考案した特製の出汁を飲むという方法で、開始2週間で3.3キロの減量に成功。その後も、多少の変動はあるものの、着実に体重は減っているという。

 何よりビックリしたのは、“味覚”が変わったこと。

「今まで通り夕飯はしっかり食べています。しかし、出汁ダイエットを始めてから、大好きだったはずのコーラが飲めなくなり、ポテトチップスも塩辛くて食べられなくなったんです。マヨネーズもダメ(笑)。アルバイトしている焼き肉屋で昼食にまかないが出るんですが、今はちょっとの量で満足。でも、それが苦痛じゃないんです」

 なぜ、出汁を飲むことがダイエットにつながるのか。この減量法を考案した内科医で工藤内科(福岡県みやま市)副院長の工藤孝文さんは説明する。

「太っている人が、痩せたいのに甘いものに手を出してしまうのは、ギャンブル依存やアルコール依存と同じ、一種の“依存症”。実は、この依存症を解決する最も適切な方法が、出汁にあったのです」

 その理論の要となるのが人間の味覚だ。味覚には、甘味、塩味、苦味、酸味、うまみの5つがあり、このうち、実は、うまみに対する味覚が鈍くなると、甘味を摂るようになり、肥満になりやすいことが、国内の研究で明らかになったのだ。

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