「太っている人には、いわゆる“デブ味覚”があるといわれていて、それを痩せている人の“痩せ味覚”に変えることができれば、無理なくダイエットができる、ということ。その味覚をリセットするのに適しているのが、うまみが豊富な出汁なのです」(工藤さん)
これまで巷を席巻してきた「ある特定のものを食べるだけ」のダイエットは、カロリーの低いものでおなかを満たす方法。対して出汁ダイエットは“デブ味覚を変える”ことで食生活を根本から改善するという画期的な方法だ。
実際、ジュンさんが最初にオリジナル出汁を飲んだときの感想は、「苦くて、おいしくなかった」。それが翌日には「おいしい」と感じるようになった。
ほかにもこのダイエットを実践した人からは、「数日間はおいしくなかった」という意見が聞かれたが、味に慣れるにつれておいしさを感じ、それとともに普段の食事の味を濃く感じるようになったそうだ。
「最初に飲んだときに、出汁がおいしいか、おいしくないかで、デブ味覚かどうかがわかる。味覚のバロメーターになっているともいえるでしょう」(工藤さん)
出汁ダイエットのやり方はしごく簡単。特製出汁を作り、お湯に溶いて毎朝1杯飲むだけ。あとは今まで通りの生活を続ける。
では、特製出汁の作り方を紹介しよう。
用意するのは、かつおぶし(30グラム)と煮干し(10グラム)、刻み昆布(10グラム)、緑茶(5グラム)のみ。どの家庭の台所にもある食材でできる。
作り方もカンタン。かつおぶしと煮干しをフライパンでからいりしたら、すべての材料を一緒にミキサーにかけて粉砕し、パウダー状にするだけ。1回作れば2週間ほど保存が可能。保存容器などに入れて持ち歩きもできるので、職場などにも持っていける。
かつおぶしや煮干しなどがそろわない場合や、ミキサーがない場合は、市販のだしの素で作ってもOK。かつおぶし粉6:煮干し粉2:昆布粉2:粉茶1の分量で混ぜ合わせればいい。