新しい時代、令和を迎える直前の何とも不快な事件だ。
4月26日、秋篠宮家の長男・悠仁さまの通う中学校で、悠仁さまの机などに包丁が置かれていたことがわかり、警視庁捜査一課が建造物侵入容疑などで捜査に乗り出した。
捜査関係者によると、防犯カメラに不審な男が出入りしているのが確認され、警視庁が行方を追っている。
犯人のねらいは何なのか。警視庁捜査関係者が言う。
「平成から令和へ、改元直前の犯行ということで、ほぼ間違いなく、思想犯。包丁を置くという行為が、秋篠宮殿下に対する脅しのメッセージだろう」
捜査のカギになるのは、防犯ビデオの解析だという。
「思想犯でも右か左か、絞り込めていない。防犯カメラの映像と似た風貌の過去の思想犯をデータベースからリストアップしている。学校内には防犯カメラがたくさん設置されており、作業着姿の男の映像はバッチリ写っているようだ。ただ男はヘルメットをかぶっており、顔がわかりにくい。街宣活動などで上京した思想犯などが関わっていないか、宿泊施設も捜査している。また、この日は併設の小学校で保護者会があり、それが終了して、校門に人が多い時を見計らって、問題の不審者が入り込んでいるようだ。内部事情をあらかじめ知っていた人物の犯行ではないか?」(同前)
思想犯であれば、逮捕しても発表されない可能性もあるという。
ご自身への脅迫ともとれる今回の事件に秋篠宮さまも、さぞ心を痛めているだろう。
秋篠宮さまは24日に、天皇陛下と皇太子さまとの懇談に臨むため、皇居・御所を訪問している。2012年ごろから始まったとされ、皇室の重要課題などを定期的に内輪で話し会う代替わり前の最後の会談が開かれたのだ。内容は非公開。皇位継承に向け、陛下と皇太子さま、秋篠宮さまが率直に意見を交わす貴重な機会となってきた。
天皇陛下の退位を直前に控えた4月21日、朝日新聞で秋篠宮さまが周囲に「兄が80才の時、私は70代半ば。それから(即位は)できないです」と漏らされたという内容が報じられたばかり。
警視庁では防犯カメラの解析による男の割り出しと、思想犯のチェックとの両面から捜査を行っている。(本誌取材班)