会社から約1億円を横領し、ブランド品の購入やミッキーマウスをデザインした住宅の購入費用などに充てたとして業務上横領の罪に問われている兵庫県内の建設会社の元役員、北村緑被告(56)に対し、神戸地裁は懲役4年6カ月の判決を言い渡した。
【画像】1日500万超えも… 高級ブランド品「爆買いリスト」と“ミッキーハウス”
ミッキーマウスを壁に描いた自宅“ミッキーハウス”、ブランド品を爆買い、など贅沢三昧していたことで注目された北村緑被告。
「多大な迷惑をかけおわびしたい」と法廷で涙ながらに語っていた。だが、裁判では横領した金で、愛人2人と散財していた様子が検察側によって明らかにされた。
北村被告が起訴されただけでも、横領した金額は1億425万円余り。勤務していた建設会社の社長は、「愛人とディズニーランドに行って、1泊30万円のホテル泊まり、夜は豪華なディナーと豪遊。5億円以上、横領してますわ!」と怒りを隠せない。
勤務先の会社から車で10分ほどの新興住宅地には、北村被告が4500万円をかけて建てた、ミッキーマウスが壁などにデザインされた"ミッキーハウス"があった。この家で、愛人と暮らしていた時期もあった北村被告。
「ミッキーが好きで、こういう仕様があると聞いて建てた」と被告人質問で語っていた。「ミッキーマウスより、ミニーちゃんの方が好きでした。かわいくって、別世界、アイドルです」と法廷で的外れな説明を続けていた。
そして、横領した金のうち、約2億円はルイヴィトンのブランド品を買いまくっていたという。北村被告は横領した総額は約2億円としているが、会社側の主張と隔たりがある。
「ルイヴィトンを持っているだけで、テンションが上がる。気持ちを満たしてくれるものが、ブランド品でした」
「家にブランド品を置いているだけで、満足でした」
勤務先の社長によれば、「ルイヴィトンの時計が1100万円、コートが600万円、そうした贅沢品がぞろぞろ出てきました。おまけに、事件発覚してから持っていたルイヴィトンをあちこちで売って、現金化していた」という。