本番を強要する悪徳デリヘルオーナーの田中哲司は、「まんぷく」でも小狡いパクリ経営者だったので、全然違和感なし。
しかしデリヘルをテーマにしたこのドラマ。エロそのもののシーンや、喘ぎはまったくない。その代わりに(?)、咲田とえみのデートシーンでは、なぜか牛の乳を搾る。
「私、デリヘルで働いてんの」と、牛の乳越しに告白するえみ。その手がギュッギュッと肌色の乳首をしごけば、白い液体がビューッ。
さらにしごく手のアップ。ほとばしる白濁。じっとこちらを見るえみ。喘ぐ牛。なんのサービスだ、これ。
同じドラマ枠の「孤独のグルメ」シリーズは、「深夜の飯テロ」と言われ、番組中で焼き肉が映れば、「焼き肉食べたい!」と連呼されたが。
このドラマを見て、即デリヘル嬢を呼びたくなる、なんてことはたぶん無さそうだ。デリヘル嬢たちの生きざまに、エロい欲望も「スン」と消沈しかねない。
むしろデリヘル送迎係のマサカネ(荒川良々)がいつも食ってるおにぎりが美味そうで。テレ東深夜はやっぱり万全の飯テロなのだ。
※週刊朝日 2019年3月29日号
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