たとえ、現在停止している原発をすべて再稼働させたとしても、20基程度にしかならないはずである。
ということは、原発を10基近く新設するつもりなのか。
東芝、三菱重工、日立の3社は、国内で新設の見込みがない、とあきらめて海外での建設を計画していたのである。
実は自民党の少なくない幹部たちに、原発新設の可能性はあるのか、と問うた。誰もが、そんな可能性はない、と答えた。
それなのに、なぜ、30年に30基稼働となるのか。いってみれば、無責任な計画なのである。
それに、現在進められている、事故を起こした東電原発の廃炉作業が、実は大問題なのである。
東電は廃炉工程を進めて、溶融核燃料(デブリ)を取り出すことにしている。だが、取り出して、どうしようとしているのか。
東電はデブリを取り出して、福島から撤去する、と地元の人々に約束しているのである。
だが、東電はデブリを取り出して、一体どこに持っていくつもりなのか。危険極まりないデブリなど、受け入れる地域は、少なくとも国内にはまったくないはずである。
そんなことは、東電は百もわかっているはずなのだが。
※週刊朝日 2019年3月29日号