昨年12月の全日本選手権では、ショートの冒頭でトリプルアクセルを失敗して転倒。フリーで2本のトリプルアクセルを着氷し、挽回したものの、ショートもフリーも2位の坂本花織が総合力の高さで優勝した。
同じ16歳のロシアの代表アリーナ・ザギトワも脅威だ。昨年12月のグランプリファイナルでは紀平に敗れた。しかし、そこはオリンピックチャンピオン。
「大舞台で実力を出せる選手。世界選手権に照準を合わせ、調整してくると思います」(本田さん)
ロシア勢といえば、今大会には出場しないものの、ジュニア選手のアレクサンドラ・トルソワが、3月の世界ジュニア選手権で4回転ジャンプを2本決めて優勝し、“女子4回転時代到来”を感じさせた。来季は、紀平の強力なライバルになることは間違いない。
まさに、群雄割拠の女子シングル。日本代表に今大会でメダルを勝ち取ってほしい。
(本誌取材班)
※週刊朝日2019年3月29日号に加筆