本誌が入手した音声データには行政視察の意見交換会とは思えない内容が他にも録音されていた。
「オレとキスしよう」
「オレとチューしよう」
自民党のA市議から詰め寄れている女性市議Bだ。
「ないから、ないから」とかわすのに精いっぱいの様子が録音されていた。女性市議Bに減税日本の田山市議が「ダメ、ダメだよ、セクハラだよ」と助っ人に入る。
すると、自民党のA市議は「お前、なんで見とんじゃ、お前、馬鹿野郎」と今度は同席した市職員に矛先を向けて、恫喝。
本誌が自民党のA市議を取材すると、こう否定した。
「チューしようなんて言った記憶ないよ。そんなこと誰が言ってるの? 言っているヤツを呼んできてよ」
そして録音にはこんな場面もあった。意見交換会がお開きになりそうなタイミングで、自民の藤田市議が再度、田山市議に対して大声でこう暴言を吐いた。
「クズ、クズ」
「ゴミ、ゴミ、ゴミ。廃棄物」
自民党の藤田市議は本誌の取材に対してこう語った。
「逃げも隠れもしません。私がそういうこと(意見交換会で暴力、暴言)をしたと言いまわっている人がいるという情報は聞いている。だが、出所不明な話に答えるつもりはない」
減税の田山市議は自民党の藤田市議から受けた暴行後、病院へ行き、「顔面、頚椎挫傷 安静加療1週間」という診断書をもらっているという。
「叩かれ、パワハラのような暴言にセクハラ。意見交換会が終わった後、1時間くらい自民党の市議数人から『なかったことにしてくれ』と頭を下げられたが、怒りの気持ちは今もかわりません」
田山市議はこう主張し、刑事、民事訴訟などの司法手続きも検討しているという。
また、別の女性市議も自民党市議からセクハラを受けた経験があるという。