「女性の自由や権利を犠牲にして、日本の社会はバランスを取っているのね」

 今度は私がハッとする番だった。台湾では女性の地位が「低くない」ことを思い出す。国際的なジェンダーギャップ調査に、台湾は一国家として対象にされずランキングに入らない。しかし台湾独自の調査では、ジェンダーギャップ指数は限りなく北欧レベルだという。男女の賃金格差はほぼなく、高い地位に普通に女性がいる。そのような社会で自信と余裕のある女たちから見える世界と、自分のいる場所から見える「エロ」は全く違って見えるのか?

 ああ私たち、もっと話しましょう。話さなくちゃ。そんな思いになる。同じ時代を近くて遠い文化の中で同じバイブ屋として生きる私たち。こんなふうに話すことで見えてくる世界を、私は言葉にしたいと思う。

週刊朝日  2019年3月22日号

暮らしとモノ班 for promotion
大谷翔平選手の好感度の高さに企業もメロメロ!どんな企業と契約している?