貴乃花:とにかく毎日が鍛錬でしたね。若いころも、外を見る余裕はなかったです。22歳で横綱になってからは、体の消耗度が激しくて、毎場所終わるたびに寿命が縮まるぐらいの精神状態でやってましたので。

林:まあ、そうなんですか……。でもこの間、「再婚するなら内助の功、表に出ない人がいい」って親方の言葉が見出しになってましたけど、そんなことおっしゃったんですか。

貴乃花:元嫁はテレビに出てた人で、表に出ざるを得なかったので、「表に顔を出さなくていい人」というつもりで言ったんですけどね。

林:これからは自由に女の人ともつき合えるわけですよね。独身だし。

貴乃花:ただ娘は18歳と16歳で、二人とも年頃になってきてますし、今は再婚という感覚はほとんどないです。とにかく娘が元気で勉学に励んでくれたらなと思って。

林:離婚されてからは、お料理はご自分でつくってるんですか。

貴乃花:ほとんど外食です。必ず野菜から食べるという癖がついてまして、どこへ行っても野菜と漬物から食べてます。

林:そうなんだ。じゃあ、これから恋愛しましょう(笑)。

貴乃花:どうしましょうか(笑)。ワンちゃんを飼ってみたいなとは思いますけどね。以前、出張で地方に行って、ペットショップの前を通ったときに目が合ったワンちゃんと離れられなくなって、買って帰ろうかなと思ったんです。でも、長期滞在のマンションを借りていたので、壁を傷だらけにしちゃうだろうなと思ってあきらめたんです。

林:親方、何だか柴犬が似合いそうですね。トイプードルとかシーズーとかじゃなくて。

貴乃花:出張で出会ったのも柴犬だったんです。しかも「おじいさん、おとうさん横綱犬」みたいなことが書いてあって、余計に離れがたくなっちゃいまして(笑)。

林:またそういう出会いがあるといいですね。ぜひぜひ、柴犬から愛情生活をスタートさせてください(笑)。

(構成/本誌・松岡かすみ)

週刊朝日  2019年3月15日号より抜粋

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松岡かすみ

松岡かすみ

松岡かすみ(まつおか・かすみ) 1986年、高知県生まれ。同志社大学文学部卒業。PR会社、宣伝会議を経て、2015年より「週刊朝日」編集部記者。2021年からフリーランス記者として、雑誌や書籍、ウェブメディアなどの分野で活動。

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