

SMAP解散から2年……稲垣吾郎さんが作家・林真理子さんとの対談に登場です。いろんなしがらみから解き放たれた現在、スッキリとした表情で、「今だから話せるあれこれ」を語ってくれました。
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林:グループが解散してもう2年以上たつんですね。今はお仕事も余裕を持ってできて、楽しいですか。
稲垣:楽しいです。いろんなものが剥がれ落ちたような気がして。ストレスもないし、生きてて今がいちばん楽しいですね。こうしなきゃいけないとか、こういうポジションでいなきゃいけないとか、こういうキャラクターを演じてなきゃいけないとか、そういう縛りみたいなものが一切なくなりました。グループだからそれを無理してやっていたというわけじゃないですけど。
林:ほぉ~、そうですか。
稲垣:あとは年齢もあるのかな。30代って20代のときの自分に引っ張られたりするし、役を演じるにしても30代って難しかった。でも今、40代の中ごろになって、俳優としてはすごく呼吸がしやすくなったというか。これからの自分が楽しみです。
林:それは何よりです。独立してから、どこか旅行とかには行きました?
稲垣:旅行はまだ行ってないです。なんだかんだ、まだ長期の休みがとれなくて。でも、昔ほどのペースでは仕事してないから、時間をつくろうと思えばつくれます。今まで海外もそんなに行ってないし、見てないものが多いから、いろんなところへ行きたいですね。そうだ、去年は香取(慎吾)君がパリでの初個展に連れてってくれました。
林:日仏友好160周年のジャポニスムですね。私も先日行ってました。
稲垣:そうなんですか。林さん、忙しいですねえ、ほんとに。
林:めちゃくちゃ忙しいです(笑)。とか言ってると、あっという間に年をとりますよ。充実してるほど時間が早くたつし。楽しいな、忙しいなと思ってると、あっという間に50歳になり、60歳になり……。
稲垣:そうですよね。僕も、(グループ解散直後で)そんなに仕事してないときの2017年と、去年1年間との感覚はまったく違います。