ジュディ・オング/1950年、台湾生まれ。3歳で来日し、11歳のとき、日米合作映画「大津波」でデビュー。その後、テレビドラマ、映画、舞台で活躍し、66年に歌手デビュー。79年には「魅せられて」が大ヒットし、日本レコード大賞を受賞。80年、台湾の国民栄誉賞・海光奬彰を受賞。木版画家としても知られ、日展特選を受賞。東日本大震災後は、台湾や香港のイベントで義援金を募るなど精力的に活動した。現在、新作ジャズアルバム「ALWAYS」が発売中。(撮影/写真部・加藤夏子)
ジュディ・オング/1950年、台湾生まれ。3歳で来日し、11歳のとき、日米合作映画「大津波」でデビュー。その後、テレビドラマ、映画、舞台で活躍し、66年に歌手デビュー。79年には「魅せられて」が大ヒットし、日本レコード大賞を受賞。80年、台湾の国民栄誉賞・海光奬彰を受賞。木版画家としても知られ、日展特選を受賞。東日本大震災後は、台湾や香港のイベントで義援金を募るなど精力的に活動した。現在、新作ジャズアルバム「ALWAYS」が発売中。(撮影/写真部・加藤夏子)
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ジュディ・オングさん(右)と林真理子さん (撮影/写真部・加藤夏子)
ジュディ・オングさん(右)と林真理子さん (撮影/写真部・加藤夏子)

 新作ジャズアルバム「ALWAYS」をリリースした“元祖・国際スター”、ジュディ・オングさん。作家・林真理子さんとの対談では、1979年に大ヒットした「魅せられて」の裏話などを明かしてくれました。

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*  *  *

林:ジュディさんは12月に、初めてジャズのアルバムをお出しになられたんですね。

ジュディ:そうなんです。やっと夢がかないました。みんな「魅せられて」しか歌わないと思ってるかもしれないけど(笑)。私、実は3歳のときからジャズを聴いて育ってるんです。

林:まあ、3歳のときからですか。

ジュディ:昔、GHQ(連合国軍総司令部)の中に心理作戦部というのがあって、父がそこの中国語放送に携わっていたんです。「自由世界は楽しいぞ」という番組をつくるチーフをしていました。それで父はアメリカのジャズのレコードをいっぱい持って家に帰ってきて、夜、選曲してたんです。だから自然と、ドリス・デイ、ナット・キング・コール、フランク・シナトラとかの曲を聴いて、ジャズが体に染みつきました。

林:そうなんですか。CDを聴かせていただきましたけど、もともとジャズシンガーでいらしたのかなと思うぐらいの歌でした。

ジュディ:うれしい。私にとってジャズは骨肉です。血が騒ぐというか。

林:私はそんなにジャズに詳しくないですけど、ライブに行くと、ジャズシンガーってサラッと歌うじゃないですか。あのサラッと感がありましたよ。

ジュディ:頑張って歌ってないということですよね。

林:はい。「黄昏のビギン」も素敵だし、「蘇州夜曲」もアメリカナイズされた感じで、すごく素敵でした。

ジュディ:うれしい。大成功!(笑)

林:編曲も凝ってますよね。

ジュディ:「蘇州夜曲」は服部良一先生の作曲です。服部先生がつくる音楽には、ジャズとかブルースみたいな音が入るんです。だから新しい感覚でアレンジできるメロディーなんですよ。

林:ライブもなさるんですか。

ジュディ:やります。1月26日にコットンクラブ(東京・丸の内)で。ぜひいらしてください。ベテランのミュージシャンとやります。

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松岡かすみ

松岡かすみ

松岡かすみ(まつおか・かすみ) 1986年、高知県生まれ。同志社大学文学部卒業。PR会社、宣伝会議を経て、2015年より「週刊朝日」編集部記者。2021年からフリーランス記者として、雑誌や書籍、ウェブメディアなどの分野で活動。

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