林:へえー。ゴールのときには、“アリドナリン”が全開に……。
みやぞん:ア、アリドナリン? アドレナリンですかね?
林:すいません、間違えました(笑)。最近、言い間違えといえば「桜田五輪担当大臣か林真理子か」って言われてまして(笑)。
みやぞん:アハハハ。それぐらいのほうが絶対いいですよ。僕もしょっちゅう間違えます。
林:えっと、アドレナリンがバーッといっぱい出るわけでしょう、最後のゴールのとき。
みやぞん:そうですね。僕、笑顔で明るく「こんにちは~」という感じで終わりにしたかったんですよ。でもゴール間近で「キャ~ッ」という悲鳴のようなのがワッときて。もうブワッて鳥肌立つんですよ。「まずい、もうガマンできないやつだあッ」という感じで泣いちゃいましたねえ。
林:あのトライアスロンのあとの人気と知名度って、前とは違うような気がしませんか。英雄になっちゃったという感じで。
みやぞん:僕、うとい人間なんで、そんな感じはないですね。ただ、このあいだ打ち合わせに行くときに、スーツを着たまま走ってたら、ご年配の方から「ガンバレー!」って応援されました。僕は常に何かに挑戦していると誤解されている可能性がありますね(笑)。
林:学生時代からスポーツ万能なんですって? 何をやってたんですか。
みやぞん:野球にキックボクシング、テニス……。テニスは足立区でたしか2位か3位でした。
林:……(無言)。すいません、いま一瞬、足立区とテニスがうまく結びつかなかったので(笑)。
みやぞん:アハハハ。ソフトテニスというのがあるじゃないですか。あれでキャプテンでした。
林:信望もあったんですね。
みやぞん:どうしてもリーダー格になってしまうんです。僕は日陰でいいと思っても、なぜか昔から前に出されるんですよ。
林:やっぱり子どものときから学校で人気者だったんですか。
みやぞん:町の小さな中学校では人気者だったと思います。ただ楽しく生きてただけなんですけどね。破天荒というか、ヤンチャというか。
(構成/本誌・松岡かすみ)
※週刊朝日 2019年1月4‐11日合併号より抜粋