(4)インフルエンザ対策は家族全員で。年内に2回予防接種を
風邪や病気は大敵。佐藤家ではインフルエンザの予防接種は家族全員が、年内に2回受けていたそうだ。
また、意外と少なくないのが骨折だ。子どもに注意喚起するのはもちろん、親も気をつけたい。けが防止という観点から、初詣や試験直前の合格祈願はすすめられないという。
「中学受験ではないですが、センター試験前に神社の階段で転んで骨を折ったというお母さんがいました。神社やお寺は階段が多く、初詣は混雑しているので、転倒の恐れがあります。お守りがほしいならば、今のうちにおじいちゃん、おばあちゃんに頼みましょう」
(5)正月もなしではかわいそう? そんなことはない。落ちるほうがもっとかわいそう
クリスマスやお正月などイベントの多い年末年始。佐藤家では受験の年は、特別なことはせず、おせちも食べずに淡々と普段どおりの生活を送った。
毎年クリスマスにはホールケーキを手作りしていたが、受験の年は市販のケーキだけ。正月らしさといえば、年越しそばとしめ飾りのみ。初詣は、風邪がうつる可能性があるので、もちろん行かない。
「子どもには『今年はママのケーキないんだね……』と言われましたが、仕方ないですよね。かわいそうと思う方もいらっしゃいますが、受験に落ちるほうがかわいそうですから」
(6)過去問を繰り返し、徹底的に。問題はバラしてやるのがコツ
この時期、家庭における勉強は、とにかく過去の入試問題をたくさんこなすことだ。過去問を繰り返し解くことで、志望校の入試の「概観」がつかめてくる。パターンがわかってきたら、合格にぐっと近づいたといえるだろう。
ただ、塾や学校では、過去問は全ての問題を本番どおりに時間を計って解くことがすすめられる。しかし、佐藤さんによると、問題は“バラす”のがポイントだという。なぜなら、この時期はまだ学校にも塾にも行かねばならず、まとまった時間がなかなかとれないので、本番どおりに過去問を解くのは不可能に近いからだ。