鈴木おさむ/放送作家。1972年生まれ。高校時代に放送作家を志し、19歳で放送作家デビュー。多数の人気バラエティーの構成を手掛けるほか、映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中
鈴木おさむ/放送作家。1972年生まれ。高校時代に放送作家を志し、19歳で放送作家デビュー。多数の人気バラエティーの構成を手掛けるほか、映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中
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横野レイコさんが盛り上げた貴乃花退職騒動 (c)朝日新聞社
横野レイコさんが盛り上げた貴乃花退職騒動 (c)朝日新聞社

 放送作家・鈴木おさむ氏の『週刊朝日』連載、『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は“相撲コンシェルジュ”の肩書きを持つあの女性について。

【横野レイコさんが盛り上げた貴乃花退職騒動】

*  *  *

 横野レイコさん。ご存じ、相撲のことになるとテレビに呼ばれて出てくる方である。プロフィールを調べてみると、フリーアナとかフジテレビの専属相撲レポーターとか、相撲コンシェルジュなんて書いてある。相撲コンシェルジュってなんだよ!と思ってしまいますが。

 気づくと昔からフジテレビのワイドショーによく出られていましたね。そして昨年の相撲の騒ぎでより注目され、地味に知名度を上げていきました。

 今だから言いますが、僕は横野レイコさんが数年前から大嫌いでした。僕は2012年に横綱白鵬や力士の方、お相撲関係の方と出会い、プライベートでも関係が深くなっていきました。それまではお相撲にさほど興味もなかったですが、人を好きになればその人が命かけてやってるものを応援したくなるものです。

 相撲を見に行ったり、番組に出てもらったり、パーティーとか食事の場に行ったりするようになると、横野レイコさんと何度も顔を合わせるようになりました。気さくな方ですし、人当たりもよいのですが、僕も力士の方と関係が深くなっていくに連れて、横野さんのことを、なんか面倒な人だなと勝手に思うようになってました。グイッと入ってこれるその感じに、嫉妬も含めての苛立ちがあったのかもしれません。

 それまでも相撲関連のことではテレビに出ていたはずなのに、昨年の元日馬富士問題から、横野さんの発言に注目が集まりだしました。

 本人は否定しますが、貴乃花に厳しい意見を繰り返し、相撲協会寄りだとか言われています。

 今年に入ってからも相撲の話題になると必ずフジテレビの番組には横野さんが呼ばれます。そして横野さんの発言に対して、みんなツッコんだり、批判したり、時には怒ったりしています。横野さんの意見が「寄っている」ということで激しい議論になります。ネットにも横野さんの意見が、まあよく載っています。

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