「うちの管内にも、樋田容疑者のポスターを駅に張り出していますが、夕方になると、女子高生や地方から大阪に旅行にやってきた人が、ポスターを背景にインスタ映えだと写真をとっている。外国人旅行者がそれをみて、同じように撮影している。インスタなどSNSで広がって逮捕されたらいいのですが……。なんせポスターを作成して貼るのも税金がかかっていますから……」

 樋田容疑者のポスター掲示場所が「名所」になっているというのだ。

 大阪府警はまだ、3000人体制で捜査を続けている。最近も京都方面に樋田容疑者がいるのではないかと、情報がもたらされたが、空振りだったという。

「市民から寄せられる情報が間違いでしたと確認するのが、もっぱらの仕事になりつつあります。ほんま、捕まらへん。どこ逃げよってん、樋田容疑者……」(前出・所轄署幹部)

 樋田容疑者のインスタ映えは当面、続きそうだ。(今西憲之)