

プロゴルファーの丸山茂樹氏が、松山英樹選手の活躍とツアー初優勝を果たした22歳の有望選手に言及する。
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松山英樹(26)が8カ月ぶりにトップ10に入りました。米PGAツアーのプレーオフ第2戦「デルテクノロジーズ選手権」(8月31日~9月3日、米マサチューセッツ州のTPCボストン)で4位に入って、最終戦の「ツアー選手権」出場が見えてきました。
3日目までいい雰囲気でゴルフをやれてたんで、最終日に期待してテレビを見てたんです。トップに7打差の25位から出て、前半のハーフはしびれましたね。3番からの5連続バーディーですから。ただ後半に入って11、12番と3パットで連続ボギー。こういう部分がまだ見られますけど、「ピシッ」という感じのゴルフが、だいぶ出てきましたよね。頼もしいゴルフだったと思います。
国内男子ツアーの「フジサンケイクラシック」(8月30日~9月2日、山梨・富士桜CC)では、またスケールの大きな若手がツアー初優勝を飾りました。身長186センチ、22歳の星野陸也です。優勝も時間の問題かなという雰囲気はありましたけど、初日からトップを譲らない完全優勝で、大会コースレコードを3打更新する16アンダーだから立派ですよね。
茨城の水城高校で関東ジュニアを連覇して、日大に入ったんですね。2年で中退して2016年にプロ転向。今年は「全米オープン」にも出て、経験を積んできました。もちろん大きな体を持っていてポテンシャルの高い子ですし、人の言うことを心で聞けるのが素晴らしいんです。あとはパーソナリティーがとてもかわいらしい子なので、みんなに好かれます。
これで強くなってもスタイルを変えずにいってもらえたら、自然とファンもつくでしょうし、いろんな先輩からかわいがられると思います。そしたらまた、先輩からいろんな情報を吸収できるでしょうね。いいことばっかりです。
やっぱり社交性があった方が得ですよ。いろんなことを言われすぎちゃうってのはありますけど、そこは自分でふるいにかけて、大事なところだけ残して、あとは排除して。要領よくやればいいんです。あとは絶対的な安定感が出てくれば、ワールドランキングもあっという間に50位以内に入ってくると思います。そしたらアメリカに行くチャンスもいっぱい出てきますからね。