「体はブヨブヨです。稽古不足だから相手の動きに付いていく自信がないのか、オドオドしてて、不安そうでね」(相撲記者)
左大胸筋を痛めている稀勢の里。「あそこは治らない」と言われる厄介な場所だそうで、「弱った筋力を強化するトレーニングをしていない、という話もあって、左のおっつけから差して右の上手を取るのが生命線の横綱ですが、『肉体的にも、精神的にも、技術的にも落ちてしまっている』と言われてます」(スポーツ紙デスク)
まさに土俵際で粘ることができるかだが、関係者からは「あそこの部屋は四股を踏まないからなぁ……」というため息が漏れてくる。
「秋場所の稀勢の里は序盤戦が勝負どころ。貴景勝とか、阿武咲とか、忖度しない若手がガンガンやってくるでしょうからね(笑)。初日に負けてオイオイ!?となって、2日目に勝ってホッとさせてくれたと思ったら3、4日目に連敗……なんて展開が浮かんできてしまいます」(関係者)
聞けば聞くほど悲観的になってくる。
「もちろん、勝負事はやってみなければわかりません。稀勢の里本人が一番、どうなるかわからないんじゃないですか」(同前)
(岸本貞司)
※週刊朝日 2018年8月31日号