




長く連れ添った夫婦なのにもかかわらず、相手のことがイヤでイヤでたまらなくなる時期はありませんか? でも、つまらないケンカは、なるべく避けたいもの。夫婦間のスキマ風の解決方法を、識者に聞きました。
まずアドバイスをしてくれたのは、中国命理学研究家の林秀靜さんだ。
「夫婦間で意味もなくイライラして険悪な空気になるのは、『陰陽』の『陽』の気が強すぎるからです。部屋が南向きで日差しが入りすぎる、あるいはインテリアに赤いものが多い……といったおうちではありませんか? 『陽』の気が強いと、外に行ってお金を使うことも多くなります。『陽』の気は『火』。興奮状態を呼ぶので、夫婦間の口ゲンカも多くなりますし、お金遣いも荒くなるのです」
これを沈静化するには、どうしたらいいのだろうか。
「まず窓にレースのカーテンをつけたり、日よけをつけて家の中をクールダウンすることです。インテリアも夏向きに、水色やブルー、白を多くしたほうがいいですね。フローリングの部屋というのも『陽』の気が強くなるもとです。フローリングの部屋には敷物をしたほうがいいと思います。寝室がフローリングの場合は、ベッドの下にラグみたいなものを敷くと、『陽』の気が沈静化してきます。部屋の換気にも気をつかいましょう。夏なので部屋を閉め切って、エアコンをかけっぱなしというご家庭も多いかもしれませんが、よどんだ空気はどんどん外に逃がすよう心がけたいですね」
倦怠期で、互いに別の異性に心を奪われがちなときもある。そんなときは、
「夫の浮気ぐせを直すには、カラの花瓶を部屋に置かないことです。花瓶は水と生花を入れておくのが基本。カラの花瓶は浮気を呼び込みます。使っていないのなら目につかないところにしまい、上下を逆にしておくか、もしくは中に詰め物をするようにしましょう」
また妻の浮気ぐせを抑えるには、家の中心から見て北側に鉢植えを置くことだ。
「夫がいても浮気心が出てしまう人は、性ホルモンがさかんなのです。北の方位に鉢植えをたくさん置きましょう。鉢植えが室内の空気をきれいにし、浮気心を抑えてくれます。また鉢植えの『土』の気が心を落ち着かせてくれます」
そしてしらけた夫婦関係を改善するには、リビングにつがいの置物や絵を飾るのがいい。
「おしどりやつばめなど、つがいの置物なら何でもかまいません。中国では麒麟が家庭の和睦を司るといわれています。つがいの麒麟の置物でもいいかもしれませんね」
夫婦の寝室の再点検も忘れずに。
「夫婦が寝ているベッドに、タンスやテーブルといった別の家具の角が向いていないかチェックしましょう。これは『形殺(けいさつ)』といって、風水上NG。家具の角が向かないよう、配置を変えましょう。あと夫婦間のイニシアチブを妻が握りたいとき、ダブルベッドの場合は、夫の左側に寝たほうが立場が強くなるということを覚えておきましょう」
かわって恋人・夫婦仲コメンテーターとして活躍する三松真由美さんは、「氷河期夫婦」に必要なのは、感謝とリスペクトだと語る。三松さんは元・4万人の主婦ネットワークによるマーケティング会社経営者。現在は恋人・夫婦仲相談所所長として、数多くの相談にアドバイスをしている。