日本代表は6月19日夜、ロシアW杯のグループリーグ初戦で強豪、コロンビア代表と対戦し、2-1で千金の勝利をもぎとった。
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前半6分、MF香川真司のPKで先制。同39分にFKで追いつかれたが、後半28分、香川と交代で途中出場した本田圭佑のCKからFW大迫勇也が決勝ヘッドを見事、決めた。
前回大会8強、FIFAランキング16位のコロンビアを倒すまさかの大金星。初戦で勝ち点3をもぎ取った日本は24日の第2戦でセネガルと対戦する。
日本代表の西野朗監督は試合後、「選手たちが落ち着いて試合に入った。先制し、リズムができた。タフに戦ってくれた」と選手らをねぎらった。
サッカーライターの上野直彦さんは今回の立役者についてこう解説する。
「今日の勝因は柴崎岳。攻撃でも守備でも常にコロンビアにとって嫌なところにいた。コロンビアの選手のレッドカードもあるけど、西野監督の采配が良かった」
試合終了後、東京・渋谷駅前のスクランブル交差点は瞬く間に大騒ぎに。交通整理を担う警視庁も「コロンビア有利」の下馬評を信じ込み過ぎたのか、日本勝利の直後は、一時収拾がつかない状態が続いた。
だが、警視庁はこの日、数百人の機動隊員らを動員。午前0時をまわる頃には、サムライブルーを彷彿とさせる青い制服の警察官による屈強な“ディフェンス”が統率し始め、サポーターも騒ぎはしたものの、警察官の指示に従う姿が目に留まった。
また、重要な試合に欠かせない「DJポリス」は今夜も出動。巧みなマイクさばきで、ハイタッチをしながら交差点をわたるサポーターを見事にコントロールしていた。
一方、東京・上野にあるスポーツバー「HUB」には300人が集結。大迫の逆転ゴールが決まると、「大迫、半端ない!」「信じられない!」と悲鳴や歓声が次々と上がった。
(本誌・大塚淳史、AERAdot.編集部・井上和典)
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