「社長は妻、家政婦、従業員らに『変なものを食べさせたんじゃないか』と何度も怒りをぶつけていました」(野崎氏の知人)

 妻の証言によると、野崎氏はイブちゃんの死後、憔悴しきって「死にたい」と繰り返していたという。

 だが、一方で野崎氏は6月11日に白浜の高級ホテルでイブちゃんのお別れ会を企画し、デヴィ夫人やメディア関係者に電話するなど奔走していた。県警は6月7日、イブちゃんを掘り起こし、死骸や周囲の土を鑑定中だ。

「イブちゃんの死骸から微量の覚醒剤反応があったようだ。覚醒剤で殺害なら、動物愛護法や覚醒剤所持など別の法令で捜査も可能だ」(捜査関係者)

 五つ目の謎は野崎氏の女性関係だ。野崎氏の死について「事故死、自殺、他殺なのか。個人的にどう思っていますか」と問われると妻はこう答えていた。

「自殺はなくはないと思う。ただ、他殺と考えるなら社長は結構、恨みを買っているので。過去に刺されたりとか金融業関係でもめたりもしていた。そして家に誰でも出入りできる。私がいないとき、社長の他の女の人が何人も出入りしていて、私が東京から帰ってきたときに『今日から家政婦です』と知らない女の人がいたりとかあった」

 2月に結婚したものの、野崎氏と妻の間は良好とは言えなかった。

「社長の話といえば、女か金儲けか、戦争時代に自分はくず鉄を拾い、のしあがったといった自慢話。あと政治で安倍政権はどうだ、北朝鮮問題は、とかです。妻はそういう話についてこれず、和歌山に来たばかりのときは、社長の前で『それ、ググってみるね』とスマホで調べていた。社長はググるの意味がわからずポカンとしていた。そのうち社長と複数の人がいると、話がわからないとき、LINEでその場にいる人たちに『社長、何を言っているんですか』と質問するようなこともあった。こりゃ長く続かないと思った」(前出の野崎氏の知人)

 妻は野崎氏が結婚後も複数の女性と交際していた事実を明かし、2人の間では離婚話も時折、出ていたと認めた。

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