野崎氏は「結婚したい」と、ぞっこんの様子だったが、ふられたようだ。
野崎氏の名前が知られるきっかけとなったのは、同年2月、50歳近く年下の交際女性に6千万円相当を持ち逃げされ、騒ぎになったことから。この件について野崎氏に当時、質問すると、余裕でこう答えていた。
「交際した4千人の女性のうちの一人が起こしたこと。ぜんぜん、気にしてません。人生に必要なのはガッツ。それと女性の癒やしです」
実はこのインタビューの際には野崎氏の怪死後、ワイドショーに連日、登場していた家政婦も同席していた。取材したホテルの大広間では、ある若い女性歌手がライブをしていたが、その歌手の母親が家政婦だった。
「家政婦は野崎氏と30年来の付き合い。家政婦が昔、六本木でホステスをやっていたとき、野崎氏が客として訪れ、和歌山出身と聞き、親しくなった。野崎氏はわざわざ和歌山から東京までライブを聴きに行ったという感じですね。家政婦は座持ちもよく、社長に逆らわないので、好かれていた」(知人)
野崎氏の怪死の現場に立ち会った家政婦の自宅は東京都港区にあり、妻と同様、和歌山県警に家宅捜索された。元従業員は家政婦についてこう話す。
「昨年8月頃、家政婦の父親が、野崎さんの自宅近くの施設に入ったんです。それをきっかけに、野崎さんから掃除に来てくれないかと頼まれ、月のうちの10日間ほど野崎宅にやってきて手伝っていました。1日1万円の日当だったと聞いた」
「無類の女好き」(知人)だった野崎氏は女性を斡旋するブローカーから紹介を受け、気に入るとデートを申し込み、とっかえひっかえ小遣いを渡し、交際をしていたという。
「社長のもとにはブローカーから今度はこういう女性が入りましたとメールで写真が送られてきていた。女を買っているという気はさらさらない。好きになるとすぐに、結婚してくださいと申し込み、たいてい断られていました。『たばこは吸いませんが、おっぱいは吸います』と、いつも言うんです」(前出の元従業員)