内館:今回は脚本家ではなく原作者としてでしたが、自分が書いたものが映画になるのは嬉しいですね。東映の三角マークがスクリーンに映った瞬間、「おー、やった! 映画だァ」と思いました。

舘:そうなんですか?(笑)そういえば今回は、女優として登場する場面も見逃せませんね。

内館:スポーツジムで血圧測るおばさん役で“銀幕デビュー”です。

舘:僕は、壮介は子会社に飛ばされたときにすでに「終わっ」ていたという気がするんですが……。「終わった人」が定年を迎えて終わって、新しいスタートを切る。そう見ると、すごく前向き。

内館:経験や円熟がものを言ったりする職種も多いけれども、「俺はまだ若い」とか「若い者には負けない」とか思わず、自分が「終わった」ということをどこかで認めないと、次のステップ、第2ラウンドにはいけない気がするんですね。認めるほうがカッコいい。

舘:若いというのは、それだけで力なんですよね。若い人へのリスペクトがないと、どんどん劣化していく。若い人をリスペクトするということは、若い人の持っているものを吸収しようとすることだと思います。

内館:「終わった」年代でも活躍している人たちって、自分がアピールしなくても、ちゃんと若い人たちからのリスペクトはあります。

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