

漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「10万円でできるかな」(テレビ朝日系 火曜24:15~)をウォッチした。
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ジャニーズグループ・キスマイことKis-My-Ft2のメンバーが10万円を使いまくる番組。10万円分福袋を買ったら、いくら得できるか? 10万円使って商店街の福引をしたら、何が当たるか? はがき10万円分懸賞に応募したら、元は取れるのか? 毎週10万円のムダ遣い。製作費的には安いのか、高いのか。
懸賞に応募するネタは懐かしい。往年のバラエティー「電波少年」シリーズの企画。芸人のなすびが「人は懸賞だけで生きていけるか?」をテーマに、100万円分当選するまで狭い部屋でひたすらはがきを書かされていた。番組から無理難題をふっかけられ、必死な芸人を面白がっていた、そんな時代もあったよね。
同じネタでも、キスマイの場合、キツい罰ゲーム感は薄く、むしろYouTuberの「10万円で○○してみた」動画のような軽さがある。自分でやってみたくてもできないことを、代わりにやってもらう感じ。
4月6日のSP放送回では、ついに宝くじで高額当せんが出た。10万円分のロト6(1~43の数字から六つの数字を自由に選ぶくじ)を購入したのは、「キスマイ一、運を持ってない男」二階堂高嗣。助っ人(高額当せん者や数字マニア)から必勝理論を授けられ、数字を選んでいく。
いわく、6、7など連続する数字を1組必ず入れる。32、42など下1桁が同じ数字を1組入れる。また高額当せんが出るのは、23~43のビッグ数字が多い。そして、くじを購入した日は、六曜でいうと「先負」。「先負」の日に一番当たる数字は統計上「37」。って、六曜までしみじみ研究してる人がいることにびっくりだ。
これがけっこう的中し、1等こそなかったものの、五つの数字を当てた3等は2枚当せんし、合計101万3100円を獲得。美味しいなぁと思ったものの、くじ企画トータルの収支は+5万円程度だって。そこそこかつかつ。
ちなみにこの番組、キスマイのロケVTRをスタジオで芸人サンドウィッチマンがいじるスタイル。101万円の札束を手にしたサンド伊達みきおが、おもむろに万札を1枚引き抜き、「ごくろうさん」と二階堂に渡す姿は、どう見ても反社会的集団が手下から金をむしり取る瞬間? あまりにはまりすぎてて愉快。何はともあれ今すぐロト6買ってこよう(←あさましい)。
※週刊朝日 2018年4月27日号