「サザエさんと長谷川町子 2018春」(小社刊、税込み420円)は書店やコンビニで好評発売中。ASA(朝日新聞販売所)でもご注文いただけます。特別付録はサザエさんオリジナルポストカード
「サザエさんと長谷川町子 2018春」(小社刊、税込み420円)は書店やコンビニで好評発売中。ASA(朝日新聞販売所)でもご注文いただけます。特別付録はサザエさんオリジナルポストカード
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「サザエさんと長谷川町子 2018春」のグラビアページ撮影の一コマ(撮影/山本倫子)
「サザエさんと長谷川町子 2018春」のグラビアページ撮影の一コマ(撮影/山本倫子)

 毎日のお弁当づくりが悩みのタネ──。そんな人はぜひ『サザエさん』を読んで肩の力を抜いてほしい。漫画に出てくるのは地味なおかずや日の丸弁当で、時には市販のお弁当で手抜きもする。それでも昼食の時間は楽しそうだ。その世界観は、暮らしまわりのスタイリスト伊藤まさこさんのつくるお弁当と共通するものがある。

【グラビアページ撮影の一コマ】

 子どもにせがまれてキャラ弁づくりに挑戦したり、今ならインスタ映えを気にしたり……。楽しんで始めたはずのお弁当づくりがいつの間にか苦行になっていた。そんな経験はないだろうか。

 レシピ本とにらめっこしたり、常備菜づくりに躍起になったりするのもいいが、息抜きに4コマ漫画『サザエさん』をめくってみよう。新学期や行楽シーズンに掲載された作品には、たびたびお弁当が登場する。

 サザエさんがつくるお弁当の中身は至ってシンプル。白いごはんがお弁当箱の8割を占め、おかずはさほど凝ったものを想定していないようで、具体的に描かれることは少ない。さらには、サザエさんが駅弁を家族用に七つ買い込んで「てってい的に家事をサボるゾ」と宣言するシーンもある。家族を大切にしながらも、「頑張りすぎない」様子が伝わってくる。

 週刊朝日増刊「サザエさんと長谷川町子 2018春」のグラビアページは「磯野家のお弁当」をイメージ。料理や雑貨など暮らしまわりのスタイリスト伊藤まさこさんが、登場人物を想定して実際にお弁当をつくった。

 例えば、マスオさんのお弁当は、包みは新聞紙、仕切りは竹の皮、メザシだけ朝さっと焼き、糸こんにゃくの煮物とひじきの煮物は昨日のおかずを詰めた。

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