靴はヒールなどではなく、スニーカーや黒のローファーを合わせるのがおすすめ。上質なものをシンプルに組み合わせるのが、程野流のおしゃれ術。

「つけすぎず、盛りすぎず、引き算の美学でコーディネートすると、全体もスリムにまとまるのです」

 体のたるみを目立たないようにするには、やはり下着にも気を使いたいもの。

「体形カバーの下着は、昔は『補正下着』という言い方でしたが、今は『シェイプウェア』と言います。昔の補正下着は痩せて見えるよう、体を締め付けるものが多かったと思います。でも無理に締め付けられると苦しいですし、血流もリンパの流れも悪くなりますから、長時間着用はちょっと苦しい。そこで数々の改良が重ねられ、伸縮性のある生地で作られたつけ心地のよいシェイプウェアが主流になってきたのです」

 と語るのは、ボディファッションコンサルタントの土井千鶴さんだ。土井さんは今まで多くの下着開発に関わってきた経歴の持ち主。

「加齢と共に人の皮膚は柔らかくなり、たるんできます。それと共に筋力も低下し、姿勢もまっすぐに保てなくなってきます。背中が丸くなって、前かがみの背になりがちです。今の時代、若い世代に限らず、スマホ操作をしている方が多いですよね。そうするとガチガチの“スマホ猫背”が定着してしまう方も、たくさんいらっしゃいます。そして体の中の筋肉も衰えてくるので、内臓が下に落ちてきて、おなかぽっこりに。猫背におなかぽっこりって、非常に老けて見えるのですよ。これを改善するには、背骨を本来の『S字』に補正し、美しい姿勢に導いてくれるシェイプウェアを身につけることが一番です」

 土井さんのおすすめは、ワコールのボディシェイパーやトリンプのボディスーツだ。

「ブラジャー&ショーツと二つに分かれている下着だけだと、どうしてもおなかぽっこりは隠しきれないものです。最近ちょっと気になるという方にはぜひ、こういった胸からおなか、臀部のほうまで包み込むタイプのシェイプウェアを下着に重ね着してほしいですね」

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