「右足に感謝しかない」。記者会見でユヅはそう語りました。奇遇。ちょうど私も帰りの京急電車のなかで「チクショウ! 痛くてしょうがねーよっ! なんとか落語できたけど! あー腹立つ! この左足のバカッ!」と弟子にぶちまけてたのです。意味はほぼほぼ一緒と思って頂いてよいでしょう。
その翌日、病院に行くと、私の左足痛の原因は痛風の発作でした。
医師から「ホント反省しないね~」の言葉に「へへ、すいません~、気をつけます~」と返す私。ちょうどユヅも「怪我を完治させて、まだ滑っていくと思う」と語っていました。これもほぼほぼ同じ意味なので驚いたな。
「『滑ったら滑りっぱなし』なのは、落語もスケートも一緒だね」と言ったお客がいましたが、ひっぱたくぞ、おい。
4年後の北京五輪の年には私もユヅもどうなっているのでしょう。遠くはない未来を夢想しながら、魚卵も干物も控えてプリン体カットの日々です。今日もノンアルで我慢だな。アスリートはマジつらいなー。
※週刊朝日 2018年3月16日号