

最近、芸能人の大学受験が話題となっている。お笑い芸人のロンドンブーツ1号2号の田村淳(44)が青山学院大学を受験し、不合格となったのは記憶に新しい。他にもオードリーの春日俊彰(39)が東大合格を目指したが、二次試験に進めず、あえなく惨敗。元NMB48の須藤凜々花(21)も先日、ツイッターで、「2月の大学受験落ちました。」とつぶやいた。
なぜ芸能人たちはこぞって大学を目指すのか。芸能評論家の三杉武氏は、話題作りの側面は当然として、「大きく二つの理由がある」と分析する。
「一つにはテレビなどで見る受験企画の作りやすさがあると思います。受験企画は昔からあって、芸能人が努力する姿はわかりやすく、受けが良いんでしょうね」
たしかにかつて放送されていた『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』や『進ぬ!電波少年』での受験企画は人気コーナーとして知られている。
「もう一つは、学歴を自分の個性や武器とするために大学受験をするといったケースが圧倒的に多いですね」(三杉氏)
今の芸能界はかつてと比べると、俳優は演技がうまければいい、歌手は歌がうまければいいという時代ではなくなりつつある。つまり、「芸能人のマルチ化」が必要とされているのだという。
「情報番組などで、芸人がMCやコメンテーターを務めるのがもはや当たり前の時代です。バラエティでもクイズ番組で高学歴チームが組まれますよね。本業では第一線で活躍せずとも、高学歴というだけで呼ばれることもある。学力が大きな武器になるんです」(芸能プロ関係者)