きっかけは「何かやりたいね」。バブル時代は、国際線の客室乗務員で、世界中を飛び回り、各国のローカル情報を数多く手にした。当時のネットワークと「目利き力」を生かして、優れた商品をそろえられるし、仕入れだけでなく、オリジナルの商品も販売できる。たとえば、タイのクロコダイルのファームに出かけて製作依頼した財布は9万円(税別)と安くはないが、売り切れ続出だ。
「居心地がいい人たちが集まってきました。いいものを経験しているからこそ、ちょっと金額が高くても、欲しいものは買う人たちです。私たちはみなおしゃれが大好きです」(同)
ブランディングもぬかりはない。「アイコン(PR用)は英理ちゃん」(同)。マダムズの顔となった英理ちゃんとは、モデルの中村英理さん(60)。49歳まで専業主婦だったが、一念発起して、サプリメントアドバイザーの資格を取得。50歳でモデルとなった。
「これまで夫と2人暮らしで、夫一筋。夫しか見てこなかった(笑)」
と言う、そんな夫から最近はこう言われる。
「『すごいじゃん、はじめはお店屋さんごっこだったのに』って(笑)」