週刊朝日2月9日号 表紙の野村周平さん(撮影/馬場道浩)
週刊朝日2月9日号 表紙の野村周平さん(撮影/馬場道浩)
この記事の写真をすべて見る

「あれ? 俺が入ってない!」

 撮影現場に置いてあった「週刊朝日」の「2018年を彩る100人」を見て、そう突っ込んだ野村周平さん。そんな冗談を言いながら、終始盛り上げてくれた。放送中の土曜ドラマ24「電影少女‐VIDEO GIRL AI 2018‐」で演じるのはちょっと内気な高校生だが、自身はオープンマインド。子供の頃から全く人見知りしない性格だという。

「俳優だからって周りに気を使わせるとか、特別扱いはイヤなんです。『普通でありたい』って思います」

 そうはいっても、できない人のほうが多いのでは?

「たしかに。この間も共演者の方から、『野村君見てると自由でいいなと思う』って言われました。自由を手に入れるためには、まず自分を持たなくてはいけませんから。僕にもいろんな試練がありました(笑)」

 自由を愛する野村さんが、制約が多いであろう芸能界で頑張るのは、演技が、人と関わるのが楽しいから。

「大人になっても、ちゃんと流行に乗って、周りに気を使わせない存在でありたいですね」

 そういう野村さんが、誰よりも周りを気遣っているように思えた。

(本誌・野村美絵)

週刊朝日 2018年2月9日号