西村:あれは私もできると思っていたんですが、連立政権の他の政党から強硬な反対があって。連立政権の難しさですかね。

高木:私も実は、楽しみにしていました。

野田:私もです。高木さんと二人で「しょうがないよね」って言って。

高木:議員になって最初のころ、野田大臣が公明党に「ぜひ、夫婦別姓やりたいんです」といらして、そのときのお話で今でも忘れないのが、「自民党でこういう話をすると、灰皿が飛んでくるんです」と。

野田:本当です。夫婦別姓を訴えるなんて「ふしだら」と言われましたから。あくまでも選択制で、強制ではないんですけどね。

西村:今はいろいろなライフキャリアがあり、名前を変えたくない人もいる。私の西村も旧姓の通称です。

野田:ちょっと前まで、たとえば高市早苗大臣(前総務相)が名乗るとき、通称の高市早苗として名乗るときと、本名の山本早苗として名乗るときと、公文書を分けていた。今は制度を変えてそういうことはなくなったんですが、やっぱり変ですよね。

森:私は実は、選択的夫婦別姓に最初は反対でした。兄弟で姓が違った場合などに差別を生むのでは、と懸念していた。でも今は、もっと過激です。選択的夫婦別姓は当然、認めるべきだし、結婚していないと子どもを産めない日本の風土も変えていかないと。

野田:今は中絶をすすめる方もいて、人工中絶の件数は年間約20万件にものぼるとも言われています。この国は何をしているんだ、と。

三原:非常に多いですよね。生まれてくる子どもは、年間100万人ほどしかいないんですからね。

野田:今、男女とも未婚率が急上昇していて、結婚しない人がマジョリティーになりつつある。結婚しないと子どもを産めないなんて言っていたら、日本は消滅しますよね。ニュー森ゆうこ、すごい(笑)。

森:だからちょっと私、過激すぎるんです。

野田:制度はできた当時は良くても、世の中が変わったらどんどん見直すのが国会の仕事ですから。

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