西武ライオンズの元エースで監督経験もある東尾修氏は、松坂大輔投手の現役続行に意見を述べる。
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12月12日(日本時間13日)から米ハワイ州ホノルルで名球会員が集まった。野球教室やゴルフなど、いろいろな形で交流できた。ここ数年は1月に日本でイベントを行っていたから、恒例となっていたハワイでのイベントはなかっただけに、久々に時間を忘れて楽しむことができたよ。
巨人阿部や青木(メッツからFA)、中日荒木、阪神鳥谷といった新たに名球会の仲間に入った面々も参加してくれた。ソフトバンクの王貞治会長、名球会の山本浩二理事長も「フレッシュなメンバーが入り、また活気が生まれる」と話していたけど、まさにそう。野球教室を含め精力的に活動してくれた。
名球会総会では11月24日に東京ドームでイベントを開催することが確認された。2016年1月に福岡、17年は宮崎で開催されたが、これまでは復興支援という意味合いもあった。18年は名球会も40周年の節目の年を迎える。さらに、20年には東京でオリンピックが開催される。みんなで盛り上げることができたらいいと考える。
それにしても40周年か。昭和名球会とも言える、昭和世代は70歳前後かそれ以上になり、これからは平成の加入組が中心になって活動していくことになる。その意味でも、名球会もガラッと世代交代していく年となりそうだね。東京開催では今回参加できなかった会員も含めて全員が参加できるように、今から準備を進めていきたい。
プロ野球界では、ソフトバンクを退団した松坂大輔について、中日が調査を行っていると一斉に報じられた。現役続行を強く希望していたけど、本当にどこかの球団が手を挙げてくれないかなとずっと待っていた。日本に戻ってきて3年間で1軍登板はわずか1試合だった。右肩の状態は思い通りにならないことがいっぱいあったと思うが、もし契約が成立するのなら、それはどんな形でもいいから、恩返しをしなければならないだろう。