山田美保子(やまだ・みほこ)/1957年生まれ。放送作家。コラムニスト。「踊る!さんま御殿!!」などテレビ番組の構成や雑誌の連載多数。人気番組「情報ライブミヤネ屋」などのコメンテーターやマーケティングアドバイザーも務める
山田美保子(やまだ・みほこ)/1957年生まれ。放送作家。コラムニスト。「踊る!さんま御殿!!」などテレビ番組の構成や雑誌の連載多数。人気番組「情報ライブミヤネ屋」などのコメンテーターやマーケティングアドバイザーも務める
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吹きかけるだけで、芸能人のようなツヤツヤした髪の毛に。ヘアメイクさんの必需品だという。「セシー グロススプレー」1000円(税抜き)。サロン専売商品。取り扱いのあるサロンでなら一般の人も購入できる。
吹きかけるだけで、芸能人のようなツヤツヤした髪の毛に。ヘアメイクさんの必需品だという。「セシー グロススプレー」1000円(税抜き)。サロン専売商品。取り扱いのあるサロンでなら一般の人も購入できる。

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は、「セシー グロススプレー」について。

【写真】山田美保子さんオススメのスプレーはこちら

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「女性タレントや女子アナの髪って、なんで、あんなにツヤツヤなの?」「何か特別なケアをしてるのかしら?」「どこのヘッドスパがオススメ?」

 このところ、多くの知人から、こんな質問を受ける。そのワケは、この1年ほど、私のテレビ出演が増え、ヒミツを知っているのではないかと思われていること。実は私自身の“髪の”テレビ映りがとてもいいらしく、「今度、山田さんに会ったら、『シャンプー、何、使ってるか聞いてきて』と妻から頼まれた」と言ってきた男友達までいた。

 ヒミツはシャンプーでもヘッドスパなどの特別なケアでもない。ヘアスタイリングのラストに髪に吹きかける「つや出しスプレー」なのである。

 以前、ロレアルのエルネットという、長年プロに愛されているヘアスプレーについて取り上げたときも書いたのだが、テレビ局のメイクさんは出演者の髪に勝手にスプレーを吹きかけたりはしない。必ず「かけてもいいですか?」と聞いてくれるのだ。

 断る人も、けっこういると聞く。多くの理由は、「ニオイが苦手」。他にも、ヘアスプレーで固めると「ヘアスタイルが不自然になる」と信じている人もいるそうだ。いまはもう、そんなスプレーはないのに……。

 でも、「つや出しスプレー、かけていいですか?」という問いかけには、女性文化人など、あまり局メイクに慣れていない人でも、「そんなの、あるんですか?」と前のめりになり、「是非、お願いします」と100%、OKを出すのだという。テレビで見てきた、女性タレントや女子アナらのツヤツヤ髪になれるという期待がそう言わせるのである。

 いま、ヘア化粧品に定評のあるメーカーには「つや出しスプレー」が必ずあり、メイク室にあるストックワゴンには、種類の異なる複数のモノが入っている。

 そんな中、「少量かけるだけでも、つや感が長持ちする」「重くならないし、形も崩れない」と、ベテランの局メイクさんに指名買いされているのが、「ハイパフォーマンス&ローコスト」がコンセプトの「セシー グロススプレー」。使用する化粧品は全て自腹で購入しているメイクさんならではの選択だ。

 存在感あふれる太くて長いボトルは、まさに業務用のそれ。「メイク室に出入りする女性出演者全員に使っていて、切らしては大変なので常にストックしておきます」とのことだ。

 女性タレントや女子アナのツヤツヤ髪のヒミツは、意外にも安上がりだった。

週刊朝日  2017年12月22日号