石破:どうでしょう。ただ、私が今まで大臣や党幹部になったのは、有事法制を仕上げるとか、イラクに自衛隊を派遣するとか、事故米騒ぎなどで農水省の信頼が落ちて2年弱で大臣が5人代わったとか、自民党が野党になったとか、つまり危機的な状況のときでした。だから、私が(総理に)なるときは、日本がいい状態じゃないときかもしれません。
林:先生はよく「損をしてでも言わなきゃいけないことがいっぱいある」とおっしゃってますね。
石破:「こんなことを言ったら損をする」と思うことはいっぱいある。でも、次の時代のために言わなきゃいけないこと、やらなきゃいけないことがあって、それをするのが政治家だと思うんです。シャルル・ドゴール(フランス元大統領)は「同盟とは、ともに戦うことがあっても、運命はともにしないものだ」と名言を残しています。私は日米同盟が対等な同盟だとは思っていません。
林:トランプ大統領へのおもてなしを見て、よくわかりました。
石破:トランプ大統領一行は訪日した歴代大統領で初めて、羽田空港には降りませんでしたよね。
林:横田基地に降りました。