冬だ、鍋だ。ラクしておいしいものを食べたいな。でも、毎回同じようなだしで同じような具を食べるのは、つまらない。そこで料理研究家に、おいしい鍋の素や、おいしい鍋の味わい方、はたまた簡単ポン酢のつくり方まで、た~っぷり教えてもらいました。はあ、胃にしみる~。
日本で今一番“鍋の素”にくわしい料理研究家といえば、やはりこの人。安井レイコさんである。安井さんはこの15年で約5千種の鍋を食してきた強者だ。そんな安井さんにおすすめの鍋の素を10種あげてもらった。
「私はいつも鍋の素ではなく“鍋つゆ”と呼んでいます。まずは『はくさいのうま鍋 あごだし醤油味』。これは白菜ってこんなにおいしかったのかと感動する鍋つゆです。“茅乃舎だし”で有名な久原本家の商品で、あごだしを中心としただし汁の味が秀逸です」
「担々ごま鍋の素」はコクがあり、ごまの香り、味噌の風味、豆板醤の辛み等が絶妙にブレンドされている。「年代層を問わないマイルドな味に仕上がっているのが、いいところです。そして『とり野菜みそ』は、甘み、旨み、塩味、ピリ辛味のバランスが絶妙です。具材のおいしさを引き出してくれる商品ですね。ほのかに香るガーリックもアクセントになっています」
う~ん、すでに頭の中は“辛い鍋”でいっぱい!
「ではここで、さらに辛い一品をあげましょう。『キムチチゲ 辛口オルニチン入』です。これはやや尖った辛さのある商品です。貝の旨みが辛さに深みを与えているんですよ。サラリとしていて飽きのこない、大人の味だと思いますね」
変わり種では「とろとろ湯豆腐用だしの素」。鍋に豆腐と水と、このだしの素を入れて煮込むだけで、とろとろの湯豆腐ができあがる。
「有名な、佐賀・嬉野温泉の湯豆腐のようなものができあがるんです。そのまま食べても、薬味をのせて食べてもおいしいです」
「白湯ミルフィーユ鍋用スープ」は白菜と豚薄切り肉を何層にも重ねた“ミルフィーユ鍋”が好きな人に。