

漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「陸王」(TBS系 日曜21:00~)をウォッチした。
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耐えて耐えてドーン! 最後は倍返しだっ。またもやTBS系日曜夜9時に、「半沢直樹」から連なる池井戸潤原作ドラマが登場だ。
今回は足袋作り100年の老舗が、会社の存亡を賭けてランニングシューズ「陸王」の開発に挑む物語。老舗の社長・宮沢を演じる役所広司は、15年ぶりの連続ドラマ主演っていうけれど。「ダイワハウス」や「マルちゃん正麺」のCMでしょっちゅう見てるんで、そんなにレア度を感じない。
ともあれ主役の新鮮味よりも、「またこれか!」ってなストーリー展開に毎週忍耐力を試される。舞台は零細企業で、主人公を取り巻く人々は実直な善男善女揃い。敵対するライバル企業は、絵に描いたような悪だ。融資を渋る銀行、開発に立ちはだかる壁。
何度も挫折しながらも、仲間たちの力を得て、ついに足袋から進化した「陸王」という名のロケットが発射される!?って、それ、「下町ロケット」やないかーい。落語家の立川談春が、歌舞伎役者の市川右團次に代わっても、顔面圧力ほぼ同じやないかーい。